2010/12/31

ミラノからポジターノへ(アマルフィ)

ボンジョルノ!

ミラノに来て4日目。昨夜のオペラの華やかな世界は良かったなぁと余韻が残る。朝起きて、窓の外を見ると、今日も昨日に続きあいにくの雨。

今日は、ミラノからポジターノ(アマルフィ)への移動の日。

HOTEL SPADARIでタクシーを呼んでもらい、スタッフォルツォ城の横にあるカルドナ駅から電車でミラノマルペンサ空港へ。約30分くらい窓の外の景色を楽しむ。電車ではマルペンサ空港Aターミナルに着くので、そこからバスでBターミナルへ。Aターミナルには日本からの直行便も到着するので、ミラノ中心地へは電車が便利かも。それにしても、すごい広い空港だなぁ。

カルドナ駅のホーム

マルペンサエクスプレス

マルペンサエクスプレスのビッリエット自販機

そして、イージージェットという、ちょっと大丈夫か?と思うような名前の、航空会社の飛行機でナポリへ出発。
土砂降りの中、びしょぬれになりながら、飛行機まで歩いて移動し、席は適当、飲み物は出てきません、が、すごく激安なんです。ちょっと我慢するだけで、北イタリアから南イタリアに激安で移動できるのですから、文句は言いません。

1時間30分ほどのフライトでナポリ空港に到着。空港を出た時の空気が、南を感じさせるちょっと暖かい感覚。そこに、インターネットで手配しておいたドライバーが待っている。150ユーロ(内チップ5ユーロ)で、車にてポジターノへ直行。
ドライバーはイケメンの君。もう夕方も日が落ちそうな時間帯。

ナポリのベスビオ火山を左手に高速道路を飛ばします。イタリア人らしくスピードにこだわりがあるようだ。高速道路から見るナポリの街は、所々壊れていたり、廃墟のような家も結構ありました。その辺りを歩いたら絶対恐いです。

しばらくすると、標識に「positano」の文字を発見!
そこからトンネルを抜けると海岸線沿い。遠くからですがナポリ港の夜景がきれいでした。

そこからは、蛇行の道が延々と続きます。僕は途中で気持ち悪くなってしまいました。手足がしびれ、吐きそうに。イタリア語では、オ ラナウジア。いつ吐いてもおかしくない状況の中、必死にこらえ、なんとかポジターノに到着。アマルフィーへは「酔い止め薬」必須です!もう辺りは真っ暗。

ポジターノに着くと、宿泊するPalazzo Murat Hotelの方が駐車場まで来てくれて、メチャクチャ重いスーツケースを肩に乗せて運んでくれました。

ポジターノの夜は、お祭りみたいになっていて、明るく観光客で賑わう商店街を抜けるとすぐに、Palazzo Murat Hotelがあります。チェックインの時の、フロントの方の「ポジターノへようこそ」の言葉がかっこよかったなぁ。このホテルも優しい人ばかり。時間は19時頃だったので、部屋でちょっと休んでリストランテへ。

Palazzo Murat Hotelからのサービス
Palazzo Murat Hotelのカメラ(部屋)

Palazzo Murat Hotelの真下は、al Palazzoというリストランテがあります。Palazzo Murat Hotelに宿泊すると、ここの食事は10%割引になります。

もう暗いし、車酔いで全身がしびれていたので、al Palazzoに行きました。

ポジターノに来て、初めて「リゾート」という言葉を理解出来たと思います。花や草木で飾られたガーデン、たいまつの明かりなど、解放的な気分になること必至。しかも、ここのウェイターは超イケメン。今回のイタリア旅行で出会った人の中でもダントツにかっこよかった。

おいしい料理を食べ、ヴィーノロッソで酔っぱらう、最高の時間が過ぎる。そして最後に、この土地ならではの食後酒「リモンチェッロ」をサービスしてくれました。甘くておいしいお酒。でも強烈。Palazzo Murat Hotelの部屋に戻ったのを覚えていない!

al Palazzoのガーデンテラス

al Palazzoのガーデンテラス

al Palazzoの料理

al Palazzoの料理

al Palazzoの料理

al Palazzoの料理

al Palazzoの料理

al Palazzoの料理

al Palazzoの料理

そんなでポジターノ1日目は終了。

チャオ!

2010/12/30

ミラノの看板など

ミラノドゥオーモ広場の看板

ミラノドゥオーモ近辺

ミラノドゥオーモ近辺

ミラノドゥオーモ近辺

ガッレリアのカフェ
なんだった忘れた・・・
ガッレリア
トイレ
オステリア

ミラノのポスター

ミラノのカフェ

ミラノのポスター
ミラノのバス

レオナルド・ダ・ヴィンチのポスター

2010/12/26

ミラノのスカラ座でオペラ鑑賞(カルメン)

ボナセーラ!

サンタ・マリア・デッレ・グラッツィエ教会からHOTEL SPADARIに戻り一休み。そして、スーツに着替え、スカラ座に出発だ。

どんな貴族社会がそこにあるのだろうか?不安も結構ありました。何も知らないので、恥ずかしい思いをする覚悟をしてました。

慣れない革靴で、雨の夜のミラノを歩き、スカラ座へ。ミラノのドゥオーモからガッレリアを通り抜けるとスカラ座です。

もう既に、人は結構集まっていました。見渡してみると、結構ラフな人もいるような・・・蝶ネクタイをしているのは、僕ぐらいだったので、外そうとすると、後ろのマダムが「そのままでいいのよ」と教えてくれました。たしかに奥に行くと正装ばかり。

この旅は、行き先で親切な人に出会える確率がとても高いです。イタリアは、親切な人がとても多いのですね。

オペラは、席によって服装が違い、特にアリーナ席は完璧な正装が求められます。くれぐれも露出の高い服は避けましょう。肩出しなどは御法度。

劇場に入ったとき、赤と白と金の豪華装飾に圧倒されました。まるで、ムーランルージュやタイタニックの世界みたい。天井のシャンデリアから、床の模様、柱の装飾と、貴族を満足させる空間が作られています。

ミラノのスカラ座

ミラノのスカラ座

呆然と見上げるジャッポネーゼ

貫禄がある


オペラが始まりました。
カルメンは、まず誰もが聞いた事のある曲からスタート。オーケストラの生音は人生初でした。
出演者は子供から大人まで、相当な人数がいるのですが、みんなが一つの方向に向かって演技していて、その使命感と圧倒的な練習量を感じます。

舞台の仕掛けも、斜めに置いて奥行きを出したり目を楽しませる。

何よりみんな歌が上手い。

40分→休憩→50分→休憩→60分→ラスト

休憩中は、外にタバコを吸いにいったり、入り口の広場におしゃべりをしに行ったりしていました。

オペラ(カルメン)休憩中

オペラ(カルメン)休憩中

オペラ(カルメン)休憩中

オペラが終わり、帰りにガッレリアでチェーナ。23時くらいかな。ミラノの夜は、ほとんどのお店が閉ってしまうのですが、オペラの日は、ガッレリアの中のお店は営業しています。

ミラノカツレツがおいしかった。店内はピアノでエルビス・プレスリーのcan't help fall'in loveを歌っていたり、とても雰囲気の良いお店でした。

オペラ鑑賞の後に一杯

ミラノカツレツとピッツア

雰囲気のある店内

この夜でミラノとお別れです。ヴェネツィアを出発する時もそうでしたが、街とのお別れはちょっとさみしい。

明日からは、南イタリアのアマルフィーです。

チャオ!

2010/12/25

レオナルド・ダ・ヴィンチ - 最後の晩餐

ボンジョルノ!

今日は、サンタ・マリア・デッレ・グラッツィエ教会にある、レオナルド・ダ・ヴィンチの「最後の晩餐」を見に行きます。

天気は昨夜から引き続きの雨。しかも、土砂降りに近い大雨。最後の晩餐は昼過ぎの15時30分の予約だから、午前中はHOTEL SPADARIでのんびり。

今考えると、この半日ホテルでダラダラ過ごした休憩が、後の旅の疲れを軽減させてくれたと思います。やはり、海外旅行は知らず知らずのうちに神経を使い、疲れが溜まっていきます。ヴェネツィアとミラノは安全だったけど、それでも初めてなので、すごく緊張していたと思います。雨だしタイミング的にも調度良い休息になりました。

昼ご飯を食べにドゥオーモ広場へ。僕は全然平気なのですが、あきさんがイタリアンに飽きてきたと・・・そこで、中華にしました。

久々に食べる東洋の味は、懐かしいというかホッとしました。そこで働いている東洋人を見て、西洋人に負けないくらいかっこ良いと思いました。そう思ったのは、何よりも語学です。会話が出来るとどんなにかっこ良いか!

ミラノ中華料理屋

ミラノ中華料理屋

ミラノ中華料理屋

ちょっとダラダラしすぎて、サンタ・マリア・デッレ・グラッツィエ教会の予約時間が迫っている!予約はかなりシビアで、5分前に行かないとキャンセルになります。そしたら、多分もうこの旅では見られません。数ヶ月先まで、ずっと予約で埋まっているのです。「最後の晩餐」はみんな見たいですよね。

大雨の中ダッシュ。そしてトラムに飛び乗り、サンタ・マリア・デッレ・グラッツィエ教会の前で下車。そうだ、トラムに乗った時に、チケットを機械に通す事をお忘れなく。イタリアの乗り物はほとんどこの方式。切符時代が何分利用可能などの時間単位だから、最初に乗った時の時間をビッリエットに刻印するために、機械に通すのです。

大雨の中、なんとかサンタ・マリア・デッレ・グラッツィエ教会に到着。インターネットで予約しておいた印刷紙を見せて無事入館。15分間の25人ずつです。何重もの自動ドアを通過し、とうとう、本物の「最後の晩餐」の描かれている部屋へ。

最後の晩餐(本物は撮影禁止なので外にあったフェイク)

本物は結構大きいです。ひやっとした室内の、奥の壁一面に描かれている繊細な絵。遠近法で有名ですよね。キリスト様の服の色が印象的でした。3mくらい離れた場所から見るのですが、もっと近くで見たかったなぁ。

いつから絵が上手いのだろうか?下書きするのかなぁ?失敗したらどうするのかなぁ?などと想像しながら、あっという間に15分経過。一瞬です。

本物を肉眼で見れて良かったです。中心に描かれているキリスト様から後光の光を感じる、オーラのある絵でした。

さて、その他の教会の中も見学して、HOTEL SPADARIに帰りますか!

サンタ・マリア・デッレ・グラッツィエ教会

サンタ・マリア・デッレ・グラッツィエ教会

今日の夜は、ミラノのスカラ座でオペラ鑑賞です。
カルメン!

チ ヴェディアーモ!

2010/12/20

ユベントス・デルピエロのゴール!イン サンシーロ

ボナセーラ!

HOTEL SPADARIのフロントに、サンシーロまでは、クアント テンポ チュボーレ?(何分かかりますか?)と質問。ミラノドゥオーモからトラムで30分くらいだとの事。
19時頃だったので、少し部屋で休んでから、サンシーロに行こう。試合は20時45分から。
夢のセリエA観戦がいよいよ叶う。しかもACミラン vs ユベントスなんて、イタリア最高カード。横になったりして適当に過ごしていたら、もう出発の時間!ちょっと遅いかも!?

僕らは、ドゥオーモをパルティータ開始の1時間15分前くらいに出ましたが、道路が相当混んで、途中ハラハラしました。観戦をあきらめた時間帯もありました。

ドゥオーモ付近からサンシーロに行くには、トラムが良いとの情報を得ていたので、そうしました。
まず、ミラノドゥオーモ広場16番乗場(マクドナルドの裏の通り沿い)を探しましょう。そこから終点まで乗ります。途中、明日見学の予約をしてある、サンタ・マリア・デッレ・グラッツィエ教会(レオナルド先生の最後の晩餐がある)の前を通りました。

終点に着くと、そこから、さらにバスに乗って、サンシーロの入り口まで行きます。バスまでは、人の波についていけばすぐ見つかります。バスに乗るとすぐに、サンシーロのスタジアムが見えてきます。僕らは焦って、途中でなぜかドアが開いたので、降りてしまいました。扉が閉り、まだサンシーロまでは距離があったので、そこから猛ダッシュ!途中、イタリア人スクータにヒかれそうになりながらも、なんとか入り口へ。大きな応援の歓声が響いています。スタジアムの外もACミランファンでいっぱい!

試合開始20分前くらいに到着。チケットを出してセキュリティーチェックを受け、スタジアムの中へ。セキュリティーの人は超強面。だけどグラッツィエ!っていうとプレェゴーって返してくれます。あいさつって良いですよね〜。

僕らは2階のメインスタンド席。エレベーターはなく階段で必死に上がる。2階の観客席入り口から、サンシーロのピッチを見た時、本場のサッカーが僕の目の前に!発煙筒が!スタンドは超満員!!!スゲェーーー!

サンシーロ

サンシーロ

ACミランの応援



僕らの席のメインスタンドから向かって右側にACミランの応援団。左側がユベントス応援団。ACミランはホームだけあって、応援がすごい。選手紹介でロナウジーニョが出ないと知った時は、少々悲しかったですが、なんといってもデルピエロがスタメン。僕が憧れていたプレイを見せてほしいです。

選手入場!発煙筒もMAX。超かっこいい!大興奮!!!

そしてキックオフ!世界のスーパースターはみんなうますぎて、もう異次元状態。まるでゲームを見ているみたい。

僕は高校生の時からのユベントスファン。ここはサンシーロだからACミランのホーム。旅行前、イタリアに詳しい人に、アウェーのチームを応援するのは御法度だとレクチャーを受けていました。しかし、ついついユベントスを応援してしまう・・・

ユベントスが攻めるとうれしいし、デルピエロがボール持つと興奮してしまう。あれ?隣りのイタリア人もACミランが攻めても全く喜ばない。そのイタリア人、警戒しつつも、ユベントスを応援している模様。そしてついにユベントスの応援歌を小さい声で口ずさむ!

それにつられたのか、僕の周りの「隠れユベントス達」が応援歌を歌い出す。本当に幸運で、なんと僕の周りはユベントスファンばかりだったのです。これで、気にせずユベントスを応援出来ます。

今日のユベントスは調子が良い。序盤戦こそ押し込まれましたが、それ以降はユベントスペース。そして前半に先制のゴール!!!

スタジアムが大歓声につつまれる。ACミランホームといえど、ユベントスはイタリア一人気チーム。ゴールすると歓声が凄い!

そして前半終了。トイレに行きました。そこには西洋人がたくさん。超満員。トイレは列が出来るというか、適当に人が並ぶ感じ。僕のような東洋人は順番を抜かされまくるんだろうなぁなんて思っていたのですが、全然。同等に扱ってくれ、わりかし早くトイレを済ませました。

後半開始のホイッスル。今度は僕が座っている側のゴールにユベントスが攻めます。白熱した攻防が続く中、ついにビックチャンスが!

ユベントスの選手が抜け出しました。そしてキーパーと1対1。スッコーンと空振り!?すぐ後ろには、アッレサンドロ・デルピエーロが!?
まっまさか、まさか、まさか!!!

からぶった選手はすぐさま後ろのアレッサンドロにパスを!
デルピエーロなら決めてくれる、というか心の底からゴールしてほしいと思った瞬間狙いすましたスーパーゴール!!!
イタリア一シュートのうまい男のサイドネットに狙い済ましたシュートが突き刺さりました。
このとき、僕の周りにいた人みんな、「アレッサンドロ・デルピエーロ!」と吠えていました。うれしくてうれしくて、12年以上応援してきて本当に良かったと思いました。

ボールを持つデルピエロ

これってすごい確率じゃないですか?日本からの旅行を考えると、カルチョ観戦出来るのは一試合。レギュラーかもわからないデルピエロが、試合に出るだけでも凄いのに、ゴールまで見られるなんて。しかも相手はACミラン。こんな確率ってあるんですね。運が良かった。これからも、そんな運が舞い込んでくる事にふさわしい人間になれるように努力しようと思います。

さて、ACミランもイブラヒモビッチが一点を返したものの、そのまま試合終了。1-2のユベントスの勝利!強いユベントスが見れて大満足のセリエA観戦でした!神に感謝です。


パルティータの終わる寸前あたりから、雨が降り始めていました。サンシーロの外は機嫌の悪そうなACミランファンが発煙筒をたいたりして、少々恐め。

傘をさしながら、来たルートと同じバスに乗り込み、トラムに乗換えミラノのドゥオーモに戻ります。

ミラノの夜は早いので、マクドナルドしかやってない。マックのイタリア限定バーガー食べる事に。結構うまい!

イタリア限定のハンバーガー(一番左)

イタリア限定のマック

今日は本当に良い夜でした。神様、グラッツィエ!!!

ボナ ノッテ!